国本はる乃 真柄のお秀

2021年7月3日 浅草・木馬亭 「浪曲定席木馬亭50周年記念公演」〜「東家浦太郎一門会」での収録
曲師は馬越ノリ子

国本はる乃・真柄のお秀

〜 戦国時代、北国の豪傑と謳われる真柄十郎左衛門。その母お秀と父勘内、出会いの物語。〜

物語

 越前一乗谷の朝倉氏の家臣、馬廻り役の真柄勘内。戦場ではまるで役に立たない優男、ある時伊勢松阪に宿をとった。世話に出てきたお秀、身長は六尺余り、体重三十五、六貫、腹回りは四斗樽並みという大女。主人の話では伊勢参りの途中母親が病で亡くなり、葬儀の世話などしてやった。その礼だと女中がわりによく働いてくれている。武芸の嗜みがあり、才智もあってこまめで正直だという。
関内は風呂上がりに酒を飲み、お秀に歳を聞くと十八歳と答え、縁談などないと言う。そこで関内は自分は柔弱な体だがお前なら立派な子が生まれるだろうと、からかい半分で言い、夜部屋に忍んで来いと持ちかける・・・

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