国本はる乃 忠治関宿

2021年6月5日 浅草・木馬亭、浪曲定席で上演した「忠治関宿」曲師は馬越ノリ子、お楽しみ下さい。

国本はる乃「忠治関宿」

忠治関宿

江戸時代の侠客、国定忠治(1810年- 1851年1月22日)のエピソード

江戸時代の後期に赤城山麓の国定村で生まれた忠治は、上州(群馬県)から信州(長野県)一帯で活躍した博徒。天保の大飢饉で農民を救済した侠客として、講談・浪曲で語られ、映画、新国劇、大衆演劇の題材になっている。

国本はる乃の「忠治関宿」は師匠国本晴美より継承した演目。任侠物が得意の師匠から受け継いだ歯切れの良さが見て取れる。演目に合わせた着物姿にも注目。

 物語は赤城の山を追われた忠治が、日光街道幸手宿で土地の親分亀屋万造に苦しめられる姉弟を助ける処から始まる。不動の新助と名乗って姉の窮地を救い五十両の金を持たせ逃がす。

 それから20年の月日は流れた、数々の罪状で関東取締出役に追われる忠治は関宿(現・千葉県野田市)で捕手に素性を見破られる。なんとその捕手は20年前に助けた弟の友太郎だった。姉お花は捕手の親分林屋善兵衛の女房になっていた。忠治は友太郎の縄にかかっても良いが、三室勘助の子勘太郎の養育を頼むと言う。義理を感じた友太郎は、お花に頼んで釣り船の合鍵を善兵衛の部屋から取って来させ、忠治を逃がそうとする。

〽 一目なりとも見送りたいと
  岸の柳の下影で
  すすり泣きする女義の
  いつの間にやら後ろに立つは林屋善兵衛

物語はクライマックスを迎えます・・・

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