道中付 大石山鹿護送より
2021年4月10日 浅草木馬亭 国本武春トリビュート 国本はる乃独演会より収録
道中付 大石山鹿護送
築地離れて銀座に出て
古い橋じゃが新橋渡り
油断のならぬ 人の芝口三丁越え
源助町から露月町
子どもの喜ぶ芝居町や
水の流れが宇田川町
かたい誓いが神明町
浜松町から 渡る金杉ありゃ四丁町
本芝四町で田町が九町かえ
札の辻から車町越えて
下にあれども名は高輪よ
七つ八つ山御殿山
東海道の親宿で
波も静かな品川の
女郎の口説が 嘘ではないぞえ本宿の
北と南に立ち別れて
曇りもせぬのに
雨がぽっつりぽっつり 鮫洲にかかりゃ
いかなる極悪非道な奴も
これがこの世の別れかと
一度はぱらりの涙橋
前は大海安房上総
羽田の沖まで一目瞭然
後ろに見ゆるは法華の開山
朝から晩まで どんつくどんつくどこどこどんかえ
どんどんどこどこどんつくどん
あれが池上本門寺
合いに挟まる駒も轟く鈴ヶ森
八幡と思えば大森の
麦藁細工のお手の打ち
ほんに仲良い夫婦橋
上を流れて矢口の渡し
下に下って六郷の川も
船で上がった川崎の
左に折れれば厄除け大師
ただ真直ぐに軒を並べた
鶴見生麦立場を超えて
いろは交じりでお女中さんがチョイト旦那と
物を願えば神奈川の
青木の台から左を見れば
今の横浜昔あの地が蟹が浜
一目に眺め粋な年増の姉さんが
保土ヶ谷良いのでちょいと見染め
戸塚まいたら離しはせんぞ
合いにあるのが焼き餅坂よ
築地離れて銀座に出て
古い橋じゃが新橋渡り
油断のならぬ 人の芝口三丁越え
源助町から露月町
子どもの喜ぶ芝居町や
水の流れが宇田川町
かたい誓いが神明町
浜松町から 渡る金杉ありゃ四丁町
本芝四町で田町が九町かえ
札の辻から車町越えて
下にあれども名は高輪よ
七つ八つ山御殿山
東海道の親宿で
波も静かな品川の
女郎の口説が 嘘ではないぞえ本宿の
北と南に立ち別れて
曇りもせぬのに
雨がぽっつりぽっつり 鮫洲にかかりゃ
いかなる極悪非道な奴も
これがこの世の別れかと
一度はぱらりの涙橋
前は大海安房上総
羽田の沖まで一目瞭然
後ろに見ゆるは法華の開山
朝から晩まで どんつくどんつくどこどこどんかえ
どんどんどこどこどんつくどん
あれが池上本門寺
合いに挟まる駒も轟く鈴ヶ森
八幡と思えば大森の
麦藁細工のお手の打ち
ほんに仲良い夫婦橋
上を流れて矢口の渡し
下に下って六郷の川も
船で上がった川崎の
左に折れれば厄除け大師
ただ真直ぐに軒を並べた
鶴見生麦立場を超えて
いろは交じりでお女中さんがチョイト旦那と
物を願えば神奈川の
青木の台から左を見れば
今の横浜昔あの地が蟹が浜
一目に眺め粋な年増の姉さんが
保土ヶ谷良いのでちょいと見染め
戸塚まいたら離しはせんぞ
合いにあるのが焼き餅坂よ