NHK FM「浪曲十八番」国本はる乃・亀甲組 7/8放送予定
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口 演:国本はる乃
曲 師:沢村 美舟
演 題:『亀甲組』(きっこうぐみ)
※放送予定:7月8日(木) 11:20~11:50
2021年7月8日(木) NHK FM 「浪曲十八番」出演:国本はる乃 曲師は沢村美舟 演目:亀甲組 放送時間は午前11:20〜11:50
『浪曲十八番』は、1972年よりNHKで放送されている演芸番組。 1972年10月12日から2011年3月まではNHKラジオ第1放送にて、2011年4月以後はNHK-FM放送にて放送されている。 今回の放送は収録(通常の形式)で5月に収録された。
演目の「亀甲組」は明治40年頃、行友李風が連載小説として「大阪新報」に発表した作品がベース。
物語は明治27年に始まった滋賀県草津から伊勢亀山までの関西鉄道トンネル工事を一手に引き受けた亀甲組と敷設工事の二引組が対立。鉄道工事を背景に火花を散らす男達を中心に描かれている。今回の演目は「お里の身請け」、ヒロインお里は建設会社(土木請負)亀甲組の幹部、小野田良助の愛妻。事情により奈良の廓に・・・師匠・国本晴美が得意とした演目でその歯切れの良い啖呵がはる乃に良く受け継がれている。
放送は浪曲では珍しく啖呵で始まります。カットされた冒頭の節は
〽 こんなはずではなかったのに
なぜか浮世は住みにくい
辛い悲しいその時は
思案尽きての神頼み
すがる三鈴の力綱
それでどうにもならない時は
天道様の無駄光り
〽 神も仏も無いと言う
神も仏も薄情け
なさるつもりじゃあるまいな
日頃怠けている人が
小銭一つを投げ込んで
両手合わせて願わくば
家内安全、商売も
どうぞ繁盛致させ給え
五穀豊穣やがて来る
嫁も当たってくれるよう
もののついでに今日買った
宝くじまで当たるよう
欲しい物皆束にして
頼むその人その人ごとに
物を授けていたならば
神のお蔵はたまらない
と、亀甲組の窮状を嘆きます。