国本はる乃 浪曲「出世のわらじ」
2022年12月3日 浪曲定席木馬亭
「日本浪曲協会 特別企画 第17代会長 澤孝子を偲んで」公演からの収録
曲師は広沢美舟。
〽 咲く花を 散らす 無常の小夜嵐
泥にまみれた 花びらや
どうせこの世は 風が吹く
江戸蔵前石町三丁目、油問屋の大店で屋号が伊勢屋、
主人の名前を五平さんと言い、
この人、伊勢松坂あたりから出て、
腕一本で拾萬両の財産を築き上げたという
立志伝中の人であります。
この人の道楽と申しますと年に二人、三人と国表から子供を呼び寄せては、
一人前の人間に育て上げるという、誠に奇特な人物でありました。
今年も陽春の三月、三人の小僧が到着致しました。
2,022年12月 浪曲定席木馬亭「日本浪曲協会 特別企画
第17代会長 澤孝子を偲んで」~
江戸蔵前の油問屋「伊勢屋」丁稚・吉松 出世美談の一席
曲師は10月に沢村美舟から改名した「広沢美舟」