国本はる乃 源太しぐれ
2021年3月6日 浅草木馬亭50周年記念公演 澤雪絵芸術祭新人賞 受賞記念公演〜
曲師は沢村豊子
源太しぐれ 口演 国本はる乃 曲師 沢村豊子
〽 ここは甲州上野原
原屋と言える居酒屋の
一膳飯に酒肴と
書いた暖簾を目に留めて
年の頃なら二十と二・三
三味線小脇にかいこんだ
鳥追い姿の女あり
物語は山梨の居酒屋に一人の女が現れたところから始まります。
「源太しぐれ」は大衆演劇でもよく取り上げられる演目で、無声
映画時代から何度か映画にもなっている人気演目。
ここでの国本はる乃の見どころは、義太夫語りの竹本お芳!
艶のあるお芳を演じるはる乃は必見です!
珍しく今回の映像は編集があります。それは三味線との息が合わず
仕切り直しが有ったので、流れが止まるのを避けるためカットしました。
本来ならもう少しアップテンポで演じきれればより良い作品となります。
しかしそれをカバーする程「はる乃の啖呵と所作」は素晴らしく、
師匠晴美ゆずりの演目はよく練られ、完成の域に達しています。
またオペラファンも魅了する伸びやかな歌声は是非、生でお聞き下さい。
節(唄)を聞くだけでも、充分お楽しみ頂けます。
股旅物では珍しい女性が主役の演目ははる乃にピタリとハマり、上質な
演劇を見ている様でもあります。「源太しぐれ」お楽しみ下さい。